学校がもっとすきになるシリーズ 本棚に、もう一つの教室を

祝 ノンフィクション賞 受賞

日本児童ペンクラブ第8回児童ペン賞において『10分後に自分の世界が広がる手紙』(全3巻)がノンフィクション賞を受賞しました!

勉強が好き。スポーツが好き。絵が好き。音楽が好き。
子どもたちは学校で、たくさんの好きなことを見つけます。
学校は「好き」のはじまりの場所、「好き」は個性的な未来のはじまり。
シリーズ第3弾となる今回は、多感で不安な10代を経て、世界を飛び回ることになった「ぼく」が「君」の好きになる気持ちを応援します。
ふつうではいられなかった「ぼく」の言葉は、今見えている景色だけが世界のすべてになりがちな心に新しい視点を投げかけます。
本書が、君が「好き」を見つける力になりますように。

佐藤 慧 著『10分後に自分の世界が広がる手紙』【全3巻】

不登校からフォトジャーナリストへ。
日本児童文芸ノンフィクション文学賞受賞後最新刊は、「自分の世界が広がる」エッセイ

読み終えたあと、学校と家と習い事だけが世界のすべてではないと気づく1話10分サイズの短編集。
著者の佐藤慧さんは、不登校、家族との相次ぐ死別、紛争地・災害地での取材……そうした経験を重ねてきてもなお、「世界は美しい」と言います。その思いを支えている経験を、3人の「君」に届けます。

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各巻が影響し合って、新しい視点がより立体的に

児童書関係者から推薦のコメント

「毎日がつまらない」「どうして勉強しなくちゃならないの」と感じる子どもたちに、かつてご自身もそういう子どもの一人だった佐藤さんは、「こうしなさい」とは言いません。ただこれまで歩んできたなかで、ひとつずつ集めてきた大切な宝物を、愛おしそうに見せてくれるのです。そして心からの声で語りかけ、私たちに宝物を分けてくれるのです。(児童書翻訳者 伏見 操)

降りかかってきた悲しい出来事も、望んで向かった国での出会いも、同じように経験として受け入れている様子が印象的でした。大人の私には耳の痛い部分もありましたが、そういうことも隠さずに伝えてくれているからこそ、子どもたちの心にしっかりと届くのだと思います。(ジュンク堂書店 盛岡店 児童書担当I)

『毎日がつまらない君へ』
今の平和な日本に暮らす中学生には、あまり現実味がないかも……と読み始めたのですが、最後、ビックリしました。そして、絶対にこの本は図書室に入れなければならない、と思いました。(中学校 図書室司書 真殿 香里)NetGalley レビューより

『君はどんな大人になりたい?』
弟の病死、自身の不登校など重い出来事が続く中、普通の枠から外れても、やりたい事を見つけて心のままに進んでいきます。学校に行けなくて、でも学校に行かないと勉強出来ないのでは、と苦しんでいる高学年〜中学生に読んで欲しい1冊です。(小学校 図書室司書 清永 淳子)NetGalley レビューより

『勉強なんてしたくない君へ』
どの学年の子どもにもお勧めしたい本です。小さなコミュニティの中では知りうることのできない大切な事をこの本が教えてくれます。本書を読み世界を知る、目を背けず見る、そうすることで目的のある人生になっていくと思います。(TSUTAYA書店 乙部 まさこ)NetGalley レビューより

著者より

毎日がつまらなく思えたり、大人になるのがいやだったり、なんとなく学校が苦手な「君」に手紙をつづるように、本書を執筆しました。そこに思いえがいていた「君」は、いつしか少年時代のぼくともかさなり、時をこえて、当時の自分と文通しているような、そんな不思議な感覚をおぼえました。いまぼくの見ている世界が、そんな「君」の世界を広げる「種」のひとつぶになれば、うれしいです。ぼくもまだまだ、旅の途中。いつか「君」と出会えることを願って。

プロフィール
さとうけい1982年岩手県生まれ。NPO法人Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル/D4P)所属フォトジャーナリスト、代表。
中学時代に不登校を経験し、アルバイト生活をへて高校へ。大学時代は音楽を学ぶ。2007年、アメリカ・アフリカでのボランティア活動を通じ、フォトジャーナリストを志す。現在はアフリカ・中東を中心に世界各地で取材を続けている。また、東日本大震災以降、継続的に被災地の取材を行っている。
著書に『しあわせの牛乳』(ポプラ社)。同書で第二回児童文芸ノンフィクション文学賞、第66 回産経児童出版文化賞(JR賞)

各巻紹介

世界各地でのエピソードを収録した全21篇

① 難民キャンプ内の学校
(『勉強なんてしたくない君へ』君は戦争を止められる)

② フィリピンの巨大台風と少女
(『毎日がつまらない君へ』がれきの中のスパゲッティ)

③ ザンビアのお母さん
(『毎日がつまらない君へ』未来へ続くピーナッツ)

④ 子ども時代をすごした岩手県
(『君はどんな大人になりたい?』ほんのすこし大人になった日)

これまで訪れた国は、40か国以上。
そこで出会った人たちがぼくに教えてくれたこと

ぼくがこれまでの出会いの中で見つけてきた「宝物」をしょうかいしたいと思います。
「こんなものが宝物なの?」と、君は思うかもしれません。
それでいいんです。でも、君の「宝物」を見つけるヒントには、なると思うんだ。

四六判・口絵あり・72頁・全7話

未来へ続くピーナッツ/おじいさんの100ドル/なにもしない時間/かべをこえる凧/がれきの中のスパゲッティ/ぶさいくなしゃもじ/父のなみだ

「将来の夢」は決まってなくていい。
学校も未来も息苦しかったぼくが今の仕事にたどりつくまでの15年

「働く」のは、なんだかとっても大変そうで、「大人になんかなりたくない!」って、思ってしまうかもしれません。
ぼくも、そんなことを考えていたひとりでした。
たしかに大変なこともたくさんあります。けれど、それ以上に、できること、楽しいこともふえていくのが、ぼくにとっての「大人になる」ということでした。

四六判・口絵あり・72頁・全7話

ほんのすこし大人になった日/かくれ家は本棚/ぼくは欠陥品なのかな?/15才/大切な人がいなくなるということ/もっと世界を知りたい/旅は終わらない

世界に飛び出して気づいたのは、
勉強は「わくわく」から始まるということ。
君の背中をぐんとおす、勉強とのつき合い方

ぼくがきらいだったのは、「勉強そのもの」ではありませんでした。
だって、好きなロックバンドの名前や曲を覚えたり、ゲームをクリアするために、たくさんの魔法やアイテム、仕組みを覚えたりすることは大得意だったのですから。

四六判・口絵あり・72頁・全7話

可能性の「種」を見つける/ぼくってヘン?/からだの声をきく/最強の勉強法/今日もレベル上げ!/世界とつながる言葉/君は戦争を止められる

10分後に自分の世界が広がる手紙【全3巻】

各巻が影響し合って、新しい視点がより立体的に

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